2012.04.04

グループ情報 オーストラリア

リンナイオーストラリア(株) 設立40周年、年間売上2億豪ドルを達成

リンナイオーストラリア(株)は、2012年3月1日にメルボルン市内で、リンナイオーストラリアの設立40周年と、年間売上2億豪ドル達成を記念して祝賀パーティを開催しました。

 

リンナイオーストラリア(株)は、かつて提携関係にあったイギリスのガス機器メーカー、パーキンソン社から、1971年に同社の現地法人を買収して設立、ビクトリア州のメルボルンに本社を構えています。設立当初は暖房機を中心に販売してきましたが、1991年にガス瞬間式(タンクレス)給湯器の販売を開始して以降、業界のイノベーションリーダーとして普及拡大を進めてきました。電熱貯湯式給湯器が主流だった給湯器市場で、現在ではガス瞬間式給湯器が約30%を占めるまでに広まりました。

 

さらに近年では、2005年に温水ソーラーパネルの生産会社であったビーズリー社を買収して、ソーラーパネルや貯湯タンクの生産を開始したほか、商業用施設向けの大規模給湯システムの設計・販売など、総合熱エネルギー機器メーカーとして多彩なソリューションを提供しています。

 

オーストラリアは、広大な国土に豊かな自然を持つ国として有名ですが、近年では降水量の変動が著しく、干ばつに見舞われる地域が存在する一方で、洪水に見舞われる地域が存在するなど、気候変動の影響を大きく受ける国として、国民の環境に対する意識も高まりつつあります。

 

また、オーストラリア国内には石炭や天然ガスなど資源が豊富にあることから、かつてはエネルギーの消費効率の改善やCO2排出量の少ないエネルギー源に対する関心が低い傾向にありましたが、気候変動に対する不安や地球環境保全意識の高まりから、世界でも先進的な環境政策を進める国の1つになっています。

 

その環境政策の1つが電熱貯湯式給湯器の販売規制です。この規制は、環境性能の低い電熱貯湯式給湯器の販売を禁止するもので、既にタスマニア州を除く6州で新築戸建て住宅への設置が禁止されており、今後買い替えの用の設置も順次禁止される予定です。給湯器市場の40%を占めていた電熱貯湯式給湯器の販売規制が進むことから、リンナイオーストラリアが販売しているガス瞬間式給湯器や、ソーラー給湯システム、ヒートポンプ給湯システムの市場が拡大しています。

 

オーストラリアでは、2012年7月よりCarbon Taxの導入が決まっており、今後より一層、環境に配慮した商品に対する需要や、国民の環境保全に対する意識が高まってくると予想されます。リンナイオーストラリアは高効率で環境性の高い商品を提供し、タンクレス給湯器のトップブランドとして市場を創造し、暮らしに密着した商品を社会に送り出してまいります。

 

 

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