リンナイニュージーランド(株)は、HJ Cooper社の買収を行い、11月1日より電気タンク式給湯器の生産を開始しました。

リンナイニュージーランド(株)は、リンナイ(株)がかつて提携関係にあったイギリスのガス機器メーカー、パーキンソン社から、1975年に同社の現地法人を買収して設立し、ガス暖房機の製造と販売、ガス瞬間式給湯器の販売を行っており、同国のガス機器市場ではトップシェアを誇ります。

ニュージーランドの給湯器市場は、約80％が電気タンク式給湯器、残りの20％程度がガス瞬間式給湯器となっています。これは同国の電気の約70～80％が水力発電や地熱発電などの再生可能エネルギーで発電されていることが要因です。ニュージーランド政府は再生可能エネルギーによる発電の拡大を進めており、同国では電気が最もクリーンなエネルギーとして使用されています。

HJ Cooper社は、ニュージーランドで主流の電気タンク式給湯器で長年の実績を有するメーカーで、市場からの信頼も厚く高いブランド知名度を誇っています。リンナイニュージーランド(株)が生産する電気タンク式給湯器は、「Rinnai」をメインブランド、そして「HJ Cooper」をサブブランドとして販売を行い、「Rinnai」ブランドのガス瞬間式給湯器と合わせて、給湯器市場でのシェアは約30％となり第2位へと浮上します。

リンナイニュージーランド(株)は今回の買収により、ガス・電気エネルギーを問わず、多様な給湯ニーズに対してトータルソリューションの提供が可能となりました。今後、高まる環境・省エネニーズに対して、ソーラー技術や電気ヒートポンプ技術など新しい分野への取り組みも拡大し、総合熱エネルギー機器メーカーとして革新的な商品を提供してまいります。